白内障の治療方法
白内障の原因は主に加齢などで、水晶体が白く濁る病気です。通常、目に入る光は水晶体を通って眼底に光を届け目のピントを合わせていますが、水晶体が濁ると、眼底にうまく光を届けることができません。そのようになることで視力低下や目のかすみ、まぶしく感じるなどの症状が現れます。
白内障は進行しすぎると手術が難しくなる場合があるので、少し違和感を感じたら眼科をまず受診しましょう。
初期の白内障の治療方法
初期の白内障と診断された場合の主な治療法は点眼治療です。ただし、目薬を使用しても水晶体が透明に戻ることはなく、あくまでも進行を抑えることが目的となります。
なお、白内障の初期ではこれといった症状は見られません。少し進行してきても、左右の目の進行状況が異なることがありますが、日常生活における自覚症状として認識できないこともあります。
点眼薬による治療
白内障の初期に使用される点眼薬の有効性については、現在の医薬品の有効性試験と同等の基準で評価されたものがないため、効果については限定的です。
ピレノキシン製剤
白内障の起因となる「キノイド物質」の成長を抑え、水晶体の透明性を維持し、白内障の進行を抑制する効果が報告されている薬剤。
グルタチオン製剤
白内障が進行するにつれて減少していく、グルタチオン量の不足を補う抗酸化物質。白内障の発症の防止や進行を防止できることが報告されており、水晶体の透明性を保つ効果があります。
進行した白内障の治療方法
白内障が進行して日常生活に支障が出てきた場合は、外科手術を行うことが一般的。手術にはさまざまな方法がありますが、濁った水晶体を取り除き、水晶体の代わりとして「眼内レンズ」を挿入するのが基本的な流れです。
手術と聞くと身構えてしまうかもしれません。しかし白内障の手術はほとんどの場合、点眼麻酔で痛みも感じることなく、20分もあれば終わります。