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【院長ブログ】目薬による初期の白内障の治療

2022.09.03

目薬による点眼治療

白内障は加齢などが原因で水晶体が白く濁る病気です。

・目がかすむ
・視力の低下
・光をまぶしく感じる
・ものが二重に見える
・眼鏡の度数が合わなくなる

などの症状に気づき白内障を早期発見できれば、点眼での治療が可能です。

ただし、点眼での白内障の予防、進行抑制効果については、効果は限定的なので医師と相談のうえで点眼治療を行いましょう。

点眼治療の方法と効果

点眼治療は、白内障の原因である水晶体の濁りを透明にするものではなく、症状の進行を抑えるための措置であり、初期段階の治療に対して行います。

白内障が進行して日常生活に支障が見られるようになった場合は、手術の対象となります。

目薬の種類

白内障の初期に使用される目薬は

・水晶体の濁りを防止するピレノキシン製剤

・水晶体の透明度を保つグルタチオン製剤

のふたつが一般的です。

これらの薬は、白内障の進行を抑えることを目的として使用されます。

ピレノキシン製剤

ピレノキシン製剤は、白内障の起因となるキノイド物質の成長を抑え、水晶体が混濁化するのを防ぐ製剤。白内障の進行を遅くすることを目的としています。

白内障は水晶体中のタンパク質が変性を起こすことで発症する病気ですが、早期の段階ではこのような点眼薬が有効です。一度濁ってしまった水晶体を透明に戻すことはできませんが、進行を抑えることで初期の白内障治療に用いられています。

天眼で眼瞼炎、接触皮膚炎、結膜炎、刺激感、搔痒感などの副作用が現れることがありますが、中止すれば改善します。顔が赤くなる、白目が赤くなる、目やにが出るなどの症状に気付いた場合にも点眼を中止し、医師に相談しましょう。

グルタチオン製剤

グルタチオン製剤は、白内障の進行にともない減少するグルタチオン量の不足分を補う抗酸化物質。水晶体の透明性を保つ働きがあります。水晶体の濁りの原因である不溶性タンパク質の増加を抑え、透明な部分を維持することで、白内障の発症や進行を抑えます。

刺激を感じる、充血が見られるなどの症状が出た場合は、点眼を中止し、医師の診察を受けましょう。

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