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翼状片とは?
翼状片(よくじょうへん)とは、白目の表面を覆う結膜が、黒目にあたる角膜にかかるように三角形状に入り込んでくる病気です。
翼状片自体は結膜下の組織が異常増殖したものであり、良性の病気であるため、症状が出ていないようであれば経過観察で問題はありません。
しかし、角膜の中央あたりまで伸びてくると、視力の低下や乱視の症状が出ることがあるため、手術による治療が必要となります。
翼状片のよくある症状
- 白目の部分が黒目に伸びて来ている(肉眼で見てわかる)
- 目がゴロゴロする
- 目が充血する
- 目に異物感がある
- 翼状片が黒目の真ん中あたりまで入り込み、視力の低下や乱視の症状が出てきた
- 目が疲れやすく、頭痛や肩こりが出る
など
翼状片は片目で起こることが多い病気ですが、稀に両目で起こる場合もあります。
また、主に目頭(鼻側)の方から結膜が入り込んできます。
特に症状がなければ放置してもかまわないと言えますが、翼状片が拡大すると見た目の変化だけでなく、光の透過が阻害されたり、角膜の歪みから視力の低下、乱視などの症状が出てきます。
翼状片の原因
白目は3つの層に分かれた構造をしており、一番上に結膜があり、その下にテノン嚢、さらに下に強膜があります。
翼状片は結膜とテノン嚢が何らかの理由により異常繁殖したものであり、その原因は今のところ明確にはなっていません。
しかし、野外にいる時間が長い方や高齢の方に多いことから、紫外線やほこり、乾燥などの慢性的な目への刺激が、翼状片の原因の1つであると考えられています。
翼状片の治療方法
充血や異物感が強くなるようであれば、点眼薬による治療を行います。
しかし、点眼薬によって翼状片が小さくなったり治ってしまうということはないため、黒目の中心あたりまで伸びて視力に影響するようであれば、手術による治療を検討する必要があります。
翼状片の日帰り手術
手術には局所麻酔を行い、黒目に入り込んでいる翼状片を剥離、切除します。
手術の後、1〜2週間で抜糸をします。
翼状片は、単純に取り除くだけでは再発することが多いため、再発を防ぐための処置が重要になります。
特に翼状片が大きくなっているケースや若い方の場合に再発しやすくなると考えられています。
症状があれば自己判断して放置せず、治療の方法や手術のタイミングなどについて、医師とよく相談されることをおすすめします。