白内障の進行予防
白内障とは
白内障は、水晶体が加齢とともに白く濁る目の病気です。目の中に光を集める、カメラのレンズのような働きをしている水晶体は、通常は透明な組織が濁ってしまうと、目の中に届くはずの光が通りにくくなってしまいます。初期では自覚症状がないことがほとんどですが、進行するにつれてさまざまな症状が現れます。
白内障の症状
●目がかすむ
●視力の低下
●光をまぶしく感じる
●ものが二重に見える
●眼鏡が合わなくなる
●目が疲れやすい
白内障の原因
●高齢者の多くに発症する白内障ですが、原因は加齢だけに限りません。加齢
●外傷
●糖尿病などその他の病気
加齢は避けようがないものですが、加齢以外の要因について注意を払い予防に取り組みましょう。
白内障を予防する方法
白内障を予防する方法
白内障は手術で治せる病気です、しかし必ず手術をしなくてはいけないものではありません。初期であれば、点眼薬で進行を遅らせることも可能です。白内障で大切なことは、早期発見と進行予防といえます。
サングラスや帽子で紫外線を防ぐ
水晶体の濁りは、水晶体に含まれているたんぱく質が酸化し性質が変化してしまうことによって起こります。酸化を防ぐためには、目から入る紫外線の量をできるだけ少なくすることが大切。紫外線をカットする機能のあるサングラスや、つばの広い帽子を着用するなど、紫外線対策に取り組みましょう。
抗酸化作用のある食べ物を摂取する
水晶体は、たんぱく質の酸化により白く濁ってしまいます。
濁りを防ぐために、抗酸化作用のある食べ物を摂取しましょう。
●ビタミンC
いちごやレモン、ブロッコリーなどの野菜や果物のほか、緑茶(せん茶)や焼きのりに多く含まれています。
●ベータカロチン・ルテイン
にんじんやほうれん草、ピーマン、かぼちゃなどといった緑黄色野菜から摂取できます
●ゼアキサンチン
ほうれん草などの緑色野菜やオレンジジュース、とうもろこしや柿、ブロッコリーなどに多く含まれています。
医師が処方する目薬を点眼する
水晶体の濁りは目薬で治ることはありませんが、白内障の予防、進行を抑制する目的で使用されていることはあります。水晶体が混濁化するのを防ぐ「ピレノキシン点眼液」、白内障の進行にともない減少するグルタチオン量を補う抗酸化物質である「グルタチオン点眼液」があります。市販されている目薬ではないので、医療機関を受診して処方してもらいましょう。
毎日の生活を見直すことで白内障を予防
白内障は、60歳で約70%、70歳で約80%、80歳を過ぎるとほぼすべての人が発症します。運動の習慣づけや紫外線対策、抗酸化作用のある食材を積極的に摂取するなど、毎日の生活を見直し、発症時期や進行を予防するよう取り組みましょう。